【集中力が続かないあなたに】30分集中を始めてみよう。【短時間で集中力を高める方法】
自分には集中力がない、と思っていませんか?
「集中力」と聞くと、何時間も真剣に対局をするプロ棋士や、一瞬のバッターボックスに命を懸けるプロ野球選手などが思い浮かびますよね。
鬼気迫る程に集中しているプロたちを見ると、「ああ、自分にはないものを持っているなぁ。。」と卑下したくなってしまうものです。
でも、私たちが欲している「集中力」とは果たしてそういった類のものなのでしょうか?
まずは、なぜ「集中」したいのかを考えてみましょう。
なぜ集中したいのか。
自分はなぜ「集中」したいのか。「集中力」を手に入れたいと思うのか、考えてみます。
それは勉強のためかもしれません。受験勉強や試験勉強って、なかなか集中して取り組めないものですよね。。いざ始めようと思っても、机の掃除や引き出しの整理を始めてしまったり。あるあるですね。
もしくは、趣味のためかもしれません。楽器を練習したい、絵が上手くなりたい、動画の編集がしてみたいetc...だけど楽しいのは最初の三日くらいで、だんだん作業に嫌気が差して放ってしまったり。
大体において、「集中」したいのは、何かを成し遂げるためなんです。
あなたが集中したいのは、何事も中途半端に投げ出さずに、スキルを得たり、結果を出すためではありませんか?
その場合には、プロスポーツ選手のような「驚異の集中力」は必要ありません。
必要なのは、「集中を始める力」と、「持続する力」なんです。
集中を始めるのが一番大変
一番力が必要なのはこの段階です。
何かを始める最初の一歩って、腰が重いものですよね。
よし、始めるぞ!と思い立つには、凄く大きなパワーを脳が必要とするんです。
なぜなら、それは脳が「考えて」、「行動に移さなければ」ならないからです。
例えば、トイレに行くのをめんどくさいと感じますか?
尿意を感じたら、自動的にトイレへと体が向かっていますよね。
それは「尿意を感じる」と「トイレに行く」ということが習慣化されているからです。
やる気を出さなくたって、私たちはトイレに行くことができるんです。
脳が力を必要とするのは、普段やりなれていなことを、「決定」しなければならない時です。
原始時代に戻って考えてみてください。
毎日やっている作業をするのは、安心ですよね。それに伴う危険性や、ミスをしないやり方などが体に染みついているからです。
でも、新しいことをするとなるとそうはいきません。
見たこともない野生動物を狩りに行ったり、食べたことのない野菜を調理したり。それってすごく危険なことですよね。
新しいことには危険がつきものなんです。
だから、脳が足を引っ張るんです。
「それ、本当に必要?」「やらなくてもいいんじゃない?」と。。
脳を騙して集中を始める
そのようにして「やらない理由」を脳が提案し始めます。
「明日でもいっか。」脳に押し切られて、そう決断してしまったこと、ありませんか?
私たち人間は基本的に、何も行動したくなくなるように、できてしまっているのです。
しかし、「脳の制止」を掻い潜るとっておきの方法があります。
それは、「小さなことから始める」ということなんです。とっても簡単なことです。
小さなことから始める
「ちょっとコンビニでジュースを買ってきて」と言われたら、めんどくさいなぁ。。と思いますよね?当然です。
でも、「今指を鼻に当ててみて」と言われたらどうでしょうか?
実際にぜひやってみてください。鼻を少し触るだけです。
どうでしょうか?簡単にできましたか?
馬鹿らしく思えますが、実はこれこそが、集中を始める秘訣なんです!!
「鼻を触る」のは簡単でした。ではその当てた指を10秒間キープして、と言われたら、それくらい別にやっちゃいますよね。
そのようにして、「小さな入り口」を作ってあげることで、脳が気づかないうちに行動を始めることができるんです。
そして、一度行動に入ってしまえば、それを続けることは容易になります。
例:腕立て伏せ30回を始める方法
腕立て30回!と言われたら、罰ゲームかな。。?と悲しくなりますよね。
めんどくさい、そんなにしたくない、疲れてるから、と。
ですが、「腕立て1回だけやってみて!」と言われたら、それなら別にやってみてもいいような気がします。
試しにやってみます。腕立て1回。はいできました。
腕立てを1回やってみたときに、思うことがあります。もうちょいできるよ、と。
なんなら、1回で止めるのが馬鹿らしくなって、もう2、3回、なんなら疲れるまでやってみよう、となりませんか?
そういうことなんです!1回だけ腕立てするか、とその体勢に入ってしまえば、30回やってみるというハードルがぐんと低くなるんです。
最初の一歩を決めてみる
あなたが「集中」したい事柄に対して、最初の一歩を設定してみます。
腕立てでいうところの、最初の1回です。
宿題をやりたいのだとしたら、ノートと教科書を机の上に広げてみる。立派な一歩です。
広げてしまえば必然と、一問は解きたくなりますよね。一問で終わるのは勿体ないから、1ページ、そして、2ページと。気付いたら宿題は終わっているかもしれません。
絵を描きたいのなら、紙とペンを用意してみる。パソコンで描くならアプリを立ち上げるだけです。下書きまでを一歩にしても構いません。下書きが描ければ、綺麗に清書していきたくなりませんか?
最初の一歩は、自分がめんどくさがらずにやれるものにします。これなら毎日できそうだ、いつでも嫌気が差さずにできそうだ、といったものにしましょう。
あとは持続するだけ
そこまで来ればあとは簡単です。もう少し、もう少しとその一歩を進めていくだけです。
一歩が踏み出せていれば、二歩目は随分と楽な気がしませんか?
ランニングと同じことです。今から1キロ走ろう、と思い立つのはすごく苦痛です。
でも、今からランニングシューズを履いてみよう、ならどうですか?それくらいならできる気がします。
そして、シューズを履いてしまえば、少しだけ走ってみるハードルは低くなっているはずです。少し走ってみれば、目標であった1キロを走ってみようという気になってきませんか?
最初から最終目標を始めようというのはすごく苦痛なことですが、始めてしまったことを持続するのはかなり楽なんです。
逆に、始めてしまったことを止める方が、また一歩踏み出す力を使わなくてはなりません。
このような脳の性質を理解してしまえば、あなたは「集中」に対してもっと上手に付き合っていけるようになっているに違いありません。
30分集中を始めてみよう
初めの一歩が決まったら、そこから30分タイマーをセットしてみてください。
勉強ならノートを広げて、筋トレならポーズに入って、趣味ならその道具を準備して。
タイマーがスタートすれば、もうあなたは集中の中にいるはずです。
30分それを続けるのは、簡単な気がしませんか?
実際やってみるとわかりますが、やらなければならないことに追われていた時の、あの脳のモヤモヤはなくなっているはずです。
自然と、脳の監視を掻い潜って、あなたは集中を始めていることでしょう。
そして、30分のタイマーが鳴り響いたときにこう思うかもしれません。
もう30分追加で!!!と。
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